1分でわかる!gooddo編集部まとめ

  • 株式会社BGが2021年創業以来の研究を結集し、2030年までに「食べる革命」と「つくる革命」を一気通貫で推進する新プロジェクト「Next Green Revolution」を始動。
  • 2つの核は、土壌の価値を可視化する野菜ブランド「Next Green Vegetables」と、土づくりから環境クレジット発行までを担う「Next Green Method」
  • 独自評価指標「Agri LCA+」で土の生態系や環境影響を“見える化”し、農家には「Next Green Credit」で経済的リターンを提供。
  • 北海道を起点に500余名の農家と連携し、2025年秋に都内ポップアップを皮切りに全国300店舗展開へ。

“土”が変える──サステナブル農業の新常識

日本で行われている一般的な農業方法が、環境負荷が高いことはご存知ですか?
化学肥料や農薬の過投入による土壌劣化や、水質悪化、生態系への影響など、日本の99.3%の農地で行われている農業方法は課題を抱えています。

また、日本の農業が抱える問題は、環境負荷だけではありません。気候変動の影響による野菜の収量・品質の不安定化や、資材価格の高騰による農業経営の圧迫といった課題にも直面しています。その結果、農家の経営はますます厳しさを増しており、持続可能とは言いがたい状況です

一方で、多くの農家が環境に配慮した農法へ転換できずにいるのは、単に意識や努力の問題ではありません。理由は、野菜が出荷後に“画一的な商品”として扱われ、スーパーに並ぶ時点でどんな工夫やこだわりがあっても評価されにくいという、野菜の流通の構造的な課題にあります。どれだけ丁寧に土をつくり、環境への配慮を重ねても、それが消費者に「価値」として伝わらないのです。

今、必要とされているのは——
環境への負荷を抑えながら、本当においしいと“選ばれる”野菜を育てられる農業、そしてそれによって農家の経営が安定する仕組みです。

そうした新しい農業の在り方を目指すのが、株式会社BGが取り組む「Next Green Revolution」なのです。

株式会社BGは、「土」に注目し、土壌の生態系を豊かにすることで、”野菜の栄養価や味を向上”させ、”地球環境の保全”にも繋げることを目標としています。

「“おいしい” が地球と持続可能な未来を育む」社会の実現に向けて、【食べ手とつくり手をつなぐ「食べる革命|Next Green Vegetables(ネクストグリーンベジタブル)」】【「つくる革命|Next Green Method(ネクストグリーンメソッド)」】という2 つの事業を軸に、これからの環境変化に対応した、人と地球がともに持続できる未来のフードシステムの構築を、2030 年までに目指します。

食べる革命:“おいしい理由”が見える野菜ブランド「Next Green Vegetables」

農業のあり方を変えるためには、まず、“食べ手とつくり手を分断”してしまう、現在の卸売市場流通の構造的な課題を解決する必要があります。作り手の努力や工夫が適正に評価される構造を作っていく必要があるのです。

そこで生まれたのが、日本で初めての、“おいしい理由” が可視化された野菜ブランド「Next Green Vegetables」。

地球に優しく、おいしい野菜を作る、土にこだわった「Next Green Method」で作った野菜を販売します。良い土で作られた「Next Green Vegetables」の野菜はおいしいという事実を科学的に証明し、消費者に届ける取り組みです。

「Next Green Vegetables」を広めていくための取り組みは大きく3つあります。

  1. 土壌の価値を可視化する仕組み「Agri LCA+」
    • 土の生態系、微生物の多様性、環境負荷の三つの視点を「Agri LCA+」という方法で数値化して消費者へ伝えます。単なる栽培方法の違いではなく、土壌そのものが持つ“価値”を“見える化”することで、これからの時代にふさわしい、本質的な“いい農業”、“いい土” のあり方を示す新たな指標として、食べ手とつくり手の共通のものさしとして機能することを目指します。
  2. おいしく届けるこだわり
    • 品種や旬・気候や土質など、風土に合った地域で育った野菜を選びなど、「届け方」の工夫をすることで、いちばんおいしい状態で食べてもらえるようにこだわっています。
  3. 2025年秋ポップアップから全国展開へ
    • まずは都内で限定販売。大手小売店や百貨店でのポップアップ販売を経て、2025 年秋に正式にローンチします。そこでの反響をもとに、提携する大手小売約300店舗での展開を拡大していく予定です。給食や社食への販路も検討されています。

消費者にとっては、“何を選ぶか”ではなく“なぜ選ぶか”を考えるきっかけに。農家にとっては、土づくりの努力が正当に評価される仕組みへ。Next Green Vegetablesは、農業と食文化の両輪を再定義する役割を担います。

「土が違えば味も未来も変わる」──ぜひスーパーで見かけた際には、手に取ってみてください。

つくる革命:誰もが100年続く農業経営へのシフトを叶えるワンストップソリューション「Next Green Method」

「Next Green Method」は、作り手が地球に優しくおいしい野菜を作る農業法を導入しやすく、農業経営もサポートするソリューションです。

1. Soil Solution:土に混ぜる有機発酵資材「Soil Next」

自然界と畑のギャップを埋める、自然界の多様な有機物とミネラルを独自発酵させたオールインワン資材。年に一度の散布で、自然界の多様な生態系を短期間で畑の土壌に実現でき、作り手が地球に優しくおいしい野菜を作る農業法を実践しやすくします。

  • 効果例:肥料使用量80%削減、野菜の抗酸化力20%向上(検証データあり)
  • 農家の声: 「これまで半年かけて投入していた資材が、一日で完結する感覚です。手応えある土が戻ってきました!」

2. Agri LCA+:第三者検証の独自指標

産業技術総合研究所との共同開発により誕生した指標で、

  • 土壌生態系の多様性
  • 微生物環境の健全性
  • 地球環境への影響度

を定量的に評価。企業のサステナビリティレポートやCSR活動、投資判断にも活用され、農業支援の透明性を担保します。

3. Next Green Credit:環境クレジット発行

ISO規格に準拠した土壌改善の“環境価値”をクレジット化。これを購入する企業はカーボンニュートラルやESG評価の向上に活用可能。クレジット収益は全額、農家の土づくり資金として還元されることで、農業経営をサポートします。

  • 協力企業例:東京建物、日鉄興和不動産、ヤンマー ほか
  • 農家メリット:土づくりコストが実質タダになるだけでなく、「土を育てる=収益を生む」新しいビジネスモデルを確立。

産地×企業×消費者がつながる、共創エコシステム

Next Green Revolutionの醍醐味は、土づくり現場だけにとどまりません。北海道から九州まで500名超の農家と、ヤンマー・東京建物・日鉄興和不動産など大手企業が一堂に会し、

  1. 農業支援(Soil Solutionの導入)
  2. 資源循環(食品廃棄物の堆肥化)
  3. 環境可視化(Agri LCA+の実装)
  4. ブランド構築(Next Green Vegetablesの共同プロモーション)
  5. CSA(消費者参加型農業体験プログラム)

を横断的に展開。地域活性化や雇用創出にも貢献しながら、「地域資源を活かす循環型経済圏」の原型を形成しています。

今、私たちにできることは?

  1. 「Next Green Vegetables」購入し、野菜を味わってみてください
    • 実際に「Next Green Vegetables」の野菜を味わってみてください。きっと普段食べている野菜との味の違いに驚きますよ!
  2. 「Next Green Vegetables」について、SNSなどの口コミで広げる
    • まずは情報を広げるだけでも革命の一員です。たくさんの場所で購入できるようになるといいですね。
  3. Next Green Creditに注目し、企業の取り組みを応援
    • 企業側の活動を後押しすることで、農家にも大きな追い風となることができます。

「Next Green Vegetables」ブランドの野菜を選ぶことは、単においしい食事を楽しむだけでなく、サステナブルな農業を応援することにもつながります。「食べることが未来を育てる」という理念のもと、消費者と生産者が共に持続可能な社会を目指す。この新しい食のスタンダードが、次世代の農業と食文化を変える大きな一歩となるでしょう。

関連画像・資料

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【解説】新しい農業の革命「Next Green Revolution」をわかりやすく解説!

Next Green Revolutionとはどんな取り組みですか?

gooddo編集長

2021年に創業したBG社が、「土」を起点に農家(つくり手)と消費者(食べ手)をつなぎ、新しい持続可能な食の仕組みを作ろうとする“農業の革命”です。国立研究機関や第一人者の知見を集め、なんと4年の研究を経て打ち出しました。

ポイントは、土壌の力を可視化し、おいしさと環境価値を両立させる“土からはじまる”革命です。野菜の美味しさを土壌の健康度(Agri LCA+)で見える化し、専用資材「Soil Next」や環境クレジットで農家さんを支援します。たとえば、体重計で体調を測りながら健康づくりを進めるようなイメージです。

なぜ「土壌劣化」が問題になるの?

gooddo編集長

実は、畑の土は野菜の「味」や「栄養価」を決める大切なポイントです。森など自然界の土は、葉っぱや枝、死骸・糞尿を餌として、微生物が分解・融合して、土壌が形成されています。しかし現在日本の多くの畑では、微生物などの多様性がなくなりっている部分をケミカルなもので補っています。すると単一的な生態系となってしまうので、土壌が痩せ、収量や品質が落ちていると言えます。

1960年代から1970年代にかけて行われた、穀物の生産性を向上させるための農業技術革新“緑の革命”は収量を増やしましたが、化学資材に頼ると単一的な生態系となる上、土壌がさらに傷むことが分かってきたのです。

だから、土そのものの健康度を回復することが持続可能な農業の第一歩なのです。

今のフードシステムにどんな問題があるの?

gooddo編集長

需要と供給だけで価格が決まるため、農家さんが手間をかけた“いい土づくり”の価値が評価されません。消費者も「有機」「無農薬」といった一部のラベル以外、土や育ち方を知らずに野菜を選ぶしかないため、生産者の工夫が正当に評価されにくい構造です。

「Next Green Vegetables」の野菜はどこで手に入れられるの?

gooddo編集長

2025年秋に都内でポップアップ販売をスタートします。続いて大手スーパー300店舗へ導入していく予定なので、まずはポップアップに立ち寄ってみてください!

私たちも参加できますか?

gooddo編集長

はい。「Next Green Revolution」を広めるには、SNSや口コミなど、周りに紹介してもらうことで広げることが欠かせません。

また、店頭で「Next Green Vegetables」を見つけたら、ぜひ手に取って食べてみてください。その感想を周囲に伝えるだけでも、この革命の輪が広がります!一緒に広めていきましょう!