
1分でわかる!gooddo編集部まとめ
- ヤンマーが「SAVE THE FARMS by YANMAR」プロジェクトを開始。農業とエネルギーを融合した持続可能な農地を目指す。
- 環境再生型農業と営農型太陽光発電を組み合わせ、滋賀県と岡山県で実証実験を開始。
- 2030年度までに全国で1,000ヘクタールの展開を目指し、地域活性化や脱炭素社会の実現に貢献。
- 国分太一さんもプロジェクトに共感し、農業の魅力を語った。
農業の未来を守るヤンマーの挑戦「SAVE THE FARMS by YANMAR」
日本の農業は今、深刻な課題に直面しています。高齢化や後継者不足による耕作放棄地の増加、環境問題への対応など、解決すべき問題は山積みです。そんな中、ヤンマーが立ち上げた「SAVE THE FARMS by YANMAR」プロジェクトは、農業とエネルギーを融合させた新しいアプローチでこれらの課題に挑んでいます。
このプロジェクトの第一弾では、環境再生型農業と営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)を組み合わせたソリューションを展開。滋賀県栗東市と岡山県岡山市の農地で実証実験を開始しました。2030年度までに全国で1,000ヘクタールの展開を目指し、持続可能な農業の実現を目指しています。

環境再生型農業と営農型太陽光発電の融合
「環境再生型農業」とは、土壌改良や炭素固定などを通じて環境負荷を軽減しながら農業を行う手法です。一方、「営農型太陽光発電」は、農地の上空に太陽光パネルを設置し、農業と発電を両立させる仕組みです。この2つを組み合わせることで、以下のような効果が期待されています。
- 収益の多様化:農作物の販売だけでなく、発電による収益やカーボンクレジットの創出が可能。
- 環境への貢献:メタンガス排出の抑制や土壌改良による脱炭素社会の実現。
- 地域活性化:地域農家や新規就農者の支援を通じて、地方の活性化に寄与。
滋賀県では障がい者雇用を活用した農業モデル、岡山県では地元農家による営農モデルを展開し、それぞれの地域に合わせた取り組みを進めています。

国分太一さんが語る「農業の魅力」と、専門家が見るヤンマーの可能性
本プロジェクトの説明会には、TOKIO の国分太一さんが登壇し、農業に対する熱い思いを語りました。

「最初は嫌だったんですよ。土が爪に入るのが気持ち悪くて。でも、福島のおじいちゃんおばあちゃんが正面から僕らと向き合って教えてくれて。その愛情が農業の楽しさに変わっていったんです。」
農業に「うっかりハマってしまった」と笑いながら語る国分さん。最近はヤンマーの密苗(みつびょう)技術も体験し、「時短になって農家さんの負担が減った」と、その技術力にも驚いた様子でした。
「太陽光パネルの下で農作物が育つなんて思ってなかった。でも、“隙間を作ればできるじゃん!”って気づいて。常識にとらわれない柔軟な発想が未来を変えると感じました。」
彼はまた、消費者としての視点からも言及。「箱に入らないだけで“規格外”とされる野菜も、個性だと思って大切にしてほしい」と語り、多くの参加者の共感を呼びました。

また、説明会には千葉エコ・エネルギー株式会社の馬上(まがみ)氏も登壇し、営農型太陽光発電の専門家としてヤンマーの挑戦を評価しました。
「農業にはエネルギー問題も密接に関わっている。化石燃料に頼らず、自ら電気を生み出せる農業こそが本当の自給自足です。ヤンマーが農業の担い手として前に出ることで、信頼と継続性が生まれる。」
馬上氏は大学発ベンチャーとして自らも15ヘクタールの農地を管理し、若者の農業参加にも取り組んでいます。その実体験から「農業とエネルギーの循環」による地域再生の可能性を示しました。
未来の農業を支える一歩を踏み出そう
ヤンマーの「SAVE THE FARMS by YANMAR」は、農業の持続可能性を追求するだけでなく、地域社会や環境への貢献も目指しています。私たち一人ひとりが農業や環境問題に関心を持ち、行動を起こすことで、より良い未来を築くことができるのではないでしょうか。
ぜひ特設ページをチェックして、プロジェクトの詳細を知り、未来の農業を支える一歩を踏み出してみてください。
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【解説】農業と太陽光発電が一緒にできるって本当?

農業と太陽光発電を一緒にやるって聞いたんですけど、どういう仕組みなんですか?

「営農型太陽光発電」という仕組みを使います。これは、農地の上空に太陽光パネルを設置して、農作物を育てながら発電も行う方法です。たとえば、パネルの隙間から日光が作物に届くように設計されているので、農業と発電が両立できるんです。

でも、太陽光パネルがあると作物が育ちにくくなるんじゃないですか?

その点もちゃんと考えられています。パネルの配置や角度を工夫して、作物に必要な日光が届くように設計されています。また、農業の専門家が作物の種類や育て方を調整するので、安心して農業が続けられるんですよ。

この仕組みって、農家さんにとってどんなメリットがあるんですか?

農作物の収益だけでなく、発電による収益も得られるので、収入が安定しやすくなります。また、ヤンマーのような企業が営農支援金を提供したり、土地を借りて農業を行ったりするので、農家さんの負担が減る仕組みもあります。

こういう取り組みって、環境にもいいんですか?

はい、環境にも大きなメリットがあります。たとえば、土壌改良や炭素固定によって地球温暖化を抑える効果が期待されています。また、再生可能エネルギーを使うことで、化石燃料への依存を減らすことができます。

私たちにできることはありますか?

まずは、こうした取り組みについて知ることが大切です。そして、地元の農産物を選んで購入したり、環境に配慮した商品を選んだりすることで、持続可能な農業を応援することができますよ。
ヤンマーの「SAVE THE FARMS by YANMAR」は、農業とエネルギーを融合させた新しい挑戦です。私たちもこの動きを知り、応援していきましょう!