1分でわかる!gooddo編集部まとめ

  • 丹青社は「ビルを百年使う」をコンセプトに、既存ビルを活用することでCO₂削減を目指す「R2(Real-estate Revitalization/不動産再活性化)」事業を行っている企業
  • 今回手掛けた「リブラ東日本橋」はその一環であり、築50年超の旧耐震ビルをフルリノベーションし、次の50年間も使えるオフィスビルとして再生されたサステナブルなオフィスビル
  • 従来の”ビルを取り壊して新築する「スクラップ&ビルド」”ではなく、”既存の建物を活用する「ストック活用」”を選択することで、CO2排出を削減し環境負荷を軽減
  • 家具付きフルセットアップオフィスとして提供され、スタートアップ企業やプロジェクトチームにとって移転コスト削減のメリット

丹青社の力で、築50年のビルが 次の50年も使えるオフィスに蘇る!

日本の建物寿命に関する課題をご存知でしょうか?丹青社は「古いビルは取り壊して新しいものを建てる」という”環境負荷の大きい”従来の考え方に一石を投じるプロジェクトを進めています。

2025年3月にオープンした「リブラ東日本橋」は、築50年超の旧耐震ビルをフルリノベーションし次の50年も使える「100年ビル」として蘇ったサステナブルなオフィスビルで、丹青社が手掛ける「R2(Real-estate Revitalization/不動産再活性化)」事業の一環として完成したものです。このプロジェクトは、「ビルを百年使う」というコンセプトのもと、古いビルを取り壊さずに活用する「ストック活用」を推進し、環境負荷を軽減することで、気候変動抑制への貢献を目指しています。

スクラップ&ビルドからストック活用への転換を推進する社会背景

このプロジェクトの背景には、日本の建物寿命に関する課題があります。国土交通省のデータによると、日本のRC(鉄筋コンクリート)建築物の平均寿命は約50年。一方で、適切なメンテナンスを行えば、物理的には100年以上使用可能とされています。

しかし、実際には多くのビルが取り壊され、新築される「スクラップ&ビルド」が主流でした。この方法には、建物の取り壊しや新築に伴うCO2排出量が多く、環境負荷が大きいという課題があります。

丹青社はこの流れを変えるべく、既存の建物を活用する「ストック活用」という新しい考え方を提案。既存の建物を最大限活用することで、建物を取り壊す際に発生する廃棄物や、新築に必要な資材の製造・運搬過程でのCO2排出を大幅に削減でき、環境負荷を大幅に削減できる取り組みです。

さらに、丹青社がこれまで培ってきた空間デザインのノウハウを活かし、現代の働き方にフィットするオフィス空間を「家具付きフルセットアップオフィス」として提供することで、スタートアップ企業やプロジェクトチームが移転コストや準備の手間を削減し、すぐに業務を開始できる環境を整えています。

持続可能な未来を目指して

丹青社の「R2」事業は、単なるビルの再活性化にとどまらず、持続可能な社会の実現を目指す取り組みです。「建物を長く使うことで、資源の無駄遣いを防ぎ、環境負荷を軽減する」。この考え方は、気候変動が深刻化する現代において、ますます重要性を増しています。

「リブラ東日本橋」の完成は、サステナブルな未来への一歩に過ぎません。丹青社は今後も、こうした取り組みを通じて、社会全体の意識を変える挑戦を続けていきます。

2025年5月8日・9日には内覧会が開催される予定です。この機会に、未来のオフィスの姿を体感してみてはいかがでしょうか?

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【解説】築古ビルのリノベーションで未来を変える?

「リブラ東日本橋」のようなリノベーションビルは、普通の新築ビルとどう違うんですか?

gooddo編集長

一番の違いは「サステナブル」であることです。新築ビルはゼロから建てるため、どうしても環境負荷が大きくなります。一方で、リノベーションビルは既存の構造を活かすため、資源の無駄遣いを防ぎます。また、「リブラ東日本橋」のように、現代のニーズに合わせたデザインや設備を取り入れることで、新築と遜色ない快適さを実現しています。

古いビルを取り壊さずにリノベーションして使い続けるのは、環境にどんなメリットがあるんですか?

gooddo編集長

リノベーションは、新築に比べて資材の使用量が少なく、CO2排出量を抑えられるのがメリットです。建物を取り壊すと大量の廃棄物が出ますが、リノベーションならその廃棄物を減らせます。

たとえば、古い服をリメイクして新しいデザインにするのと似ています。新しい服を作るよりも、資源を節約できるんです。

こういう取り組みが増えると、私たちの生活にどんな影響がありますか?

gooddo編集長

環境負荷が減ることで、気候変動の抑制につながります。また、古い建物が安全で快適に使えるようになると、街全体の景観や利便性も向上します。たとえば、古い商店街がリノベーションされておしゃれなカフェやオフィスに生まれ変わると、その地域が活気づきますよね。

私たちができることはありますか?

gooddo編集長

もちろんあります!たとえば、古いものを大切に使うことや、リノベーションされた建物を選ぶことも、環境に優しい選択の一つです。また、身近な場所で「ストック活用」の取り組みを知り、応援することも大切です。