
1分でわかる!gooddo編集部まとめ
- 株式会社スーパーメイトがイオンモール春日部で、ペットボトルキャップを100%再生利用した「キャップボード」を導入。
- キャップボードはフードコートのテーブル天板として使用され、約4,000個のキャップが1台分の原料に。
- この取り組みで、1台あたり約22.8kgのCO2排出量削減を実現。
- スーパーメイトは資源循環型社会の実現を目指し、リサイクル製品の用途拡大を進めている。
ペットボトルキャップがテーブルに?驚きのアップサイクル技術
「このテーブル、ペットボトルのキャップからできてるんだ!」そんな驚きの声が聞こえてきそうな取り組みが、イオンモール春日部で始まりました。株式会社スーパーメイトが開発した「キャップボード」は、ペットボトルキャップを100%再生利用した素材で作られたテーブル天板です。この画期的な製品は、全国で初めてフードコートのテーブルとして導入されました。
1台のテーブルには約4,000個ものペットボトルキャップが使用されており、これにより1台あたり約22.8kgの二酸化炭素排出量削減が実現。これは、資源を「ゴミ」ではなく「大切な資源」として活用する新しい形を示しています。
キャップボードが生み出すSDGsの輪
キャップボードの表面には、ペットボトルキャップの印刷や模様の名残がほんのりと残っています。このデザインは、リサイクル素材ならではの温かみを感じさせる仕上がりとなっており、フードコートを利用する親子連れや学生など、多くの人々に「資源循環」の重要性を自然に伝える役割を果たします。
さらに、キャップの回収から再製品化までのプロセスには、近赤外線選別機による高精度な自動選別技術が活用されています。この技術により、ポリプロピレン(PP)とポリエチレン(PE)に分けられ、純度の高い再生素材が生まれます。この素材は、再製品化後もさらなるリサイクルが可能な「資源循環素材」として活用されます。
スーパーメイトはこの取り組みを通じて、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた意識を広げることを目指しています。特に「12.つくる責任つかう責任」や「13.気候変動に具体的な対策を」の目標に貢献する形となっています。
スーパーメイトが描く未来の資源循環型社会
スーパーメイトはこれまでに累計130万個以上の「ボトルキャップバスケット」を全国の小売店舗へ供給してきました。そして、2025年からは買い物かごやカート部品だけでなく、テーブルやイスなど新たなカテゴリにも再生素材を活用する計画を進めています。
この取り組みは、単なる製品開発にとどまらず、カーボンニュートラル社会の実現や持続可能な資源循環型社会の形成を目指すものです。私たちも、こうした企業の努力を知り、日常生活でのリサイクル活動に参加してみませんか?
関連画像・資料


問い合わせ先情報
【解説】ペットボトルキャップがテーブルに?その仕組みを教えて!

ペットボトルキャップがテーブルになるって聞いたんですけど、どうやって作るんですか?

ペットボトルキャップは、ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)というプラスチック素材でできています。これを近赤外線選別機という機械で分けて、純度の高い再生素材にします。その素材を加工して、テーブルの天板「キャップボード」に生まれ変わらせるんです。これを「アップサイクル」と呼びます。
たとえば、料理で使った野菜の皮をコンポストに入れて肥料にするように、キャップも「ゴミ」ではなく「資源」として再利用しているんですよ。

キャップボードって環境にどんな良いことがあるんですか?

キャップボードを作ることで、二酸化炭素の排出量を減らすことができます。1台のテーブルで約22.8kgの削減になるんです。これは、車で約150km走るときに出るCO2と同じくらいの量です。
さらに、ペットボトルキャップを捨てずに再利用することで、資源を無駄にせず循環させることができます。これが「資源循環型社会」の考え方です。

SDGsってよく聞くけど、具体的にどう関係しているんですか?

SDGsは「持続可能な開発目標」のことで、地球環境や社会をより良くするための17の目標があります。この取り組みは、特に「12.つくる責任つかう責任」や「13.気候変動に具体的な対策を」に貢献しています。つまり、資源を無駄にせず、環境に優しい社会を作ることにつながるんです。

こういう取り組みって、私たちにも関係あるんですか?

もちろんです!ペットボトルキャップをリサイクルすることで、資源を無駄にせず、環境への負担を減らすことができます。たとえば、学校や家庭でキャップを集めてリサイクル活動に参加することや、リサイクル製品を選んで購入することも、地球を守る一歩になります。小さな行動が、大きな変化を生むんですよ!