
1分でわかる!gooddo編集部まとめ
- ピースワンコ・ジャパンが保護犬の譲渡数5,000頭を達成
- 記念すべき5,000頭目の保護犬「オルド」は高齢犬で病気を抱えていましたが、新しい家族と幸せな生活をスタート。
- 日本の犬の殺処分数は減少傾向にありますが、まだ年間2,000頭以上が命を落としている
- ピースワンコは広島県での成功モデルを全国に広げ、「殺処分ゼロ」を目指して活動を続けています。
保護犬5,000頭目の譲渡達成!ピースワンコの挑戦
「殺処分ゼロ」という言葉を聞いたことがありますか?日本では、年間2,000頭以上の犬が殺処分されています(環境省2023年度データ)。その背景には、保護犬の命を救い続ける団体の努力があります。
その一つが、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンが運営する「ピースワンコ・ジャパン」です。同団体は、広島県を拠点に全国11か所のシェルター・譲渡センターで活動を展開し、2025年6月1日に保護犬の譲渡数が5,000頭に達しました。
記念すべき5,000頭目の保護犬「オルド」は、推定10歳の高齢犬で、病気を抱えながらも新しい家族と幸せな生活をスタートしました。保護された当初は痩せ細り、悲しげな目をしていたオルド。しかし、スタッフの献身的なケアと愛情を受け、譲渡会で新しい家族と出会うことができました。70代の里親とそのご友人のもとで、オルドは第二の犬生を歩み始めています。

「殺処分ゼロ」への道のりと課題
ピースワンコは、広島県での成功モデルを全国に広げる活動を行っています。広島県では、殺処分機の稼働を9年以上止め続けており、これは全国的にも注目される成果です。しかし、日本全体で見ると、まだ多くの犬が命を落としているのが現状です。
殺処分の対象になる犬の多くは、野犬や高齢犬、病気や障がいを抱えた犬たちです。これらの犬たちは「譲渡が難しい」と判断されることが多いですが、ピースワンコはどんな犬でも見捨てることなく保護し、新しい家族との出会いをサポートしています。
そのためのサポートとして、単に犬を保護するだけではありません。保護された犬たちは、獣医師による健康管理を受けた後、スタッフとのふれあいやお散歩練習などの「人馴れトレーニング」を実施。これにより、犬たちは新しい家族との生活にスムーズに馴染む準備を整えます。
スタッフたちは「どの保護犬にも愛情いっぱいの家族と安心して暮らしてほしい」という想いで日々活動を続けています。譲渡された犬たちは、家族の愛情を受けて幸せな表情を見せてくれます。その姿は、スタッフや里親だけでなく、多くの人々に感動を与えています。

保護犬を迎えるという選択肢
環境省の最新データによると、2023年度の犬の殺処分数は全国で2,118頭と過去最少を更新しました。しかし、まだゼロには至っていません。ピースワンコ・ジャパンは、広島県で殺処分機の稼働を9年以上ストップさせた実績を全国に広げるべく活動を続けています。
譲渡活動を通じて、保護犬を家族に迎えるという選択肢を広めることが、殺処分ゼロへの鍵となります。私たち一人ひとりが「保護犬を迎える」という選択肢を知り、行動することで、社会全体の意識が変わるのではないでしょうか。
あなたも保護犬の未来を変える一歩を
ピースワンコ・ジャパンの活動は、保護犬の命を救うだけでなく、社会全体の意識を変える力を持っています。保護犬を家族に迎えることは、命をつなぐ大切な選択肢です。
保護犬を迎えることが難しい場合でも、寄付やボランティアなど、できることはたくさんあります。私たちの小さな行動が、大きな変化を生む一歩になるのです。
関連画像・資料



問い合わせ先情報
【解説】保護犬の譲渡活動と殺処分ゼロの現状

日本ではまだ犬の殺処分が行われていると聞きました。どれくらいの数が殺処分されているんですか?

環境省の最新データによると、2023年度の犬の殺処分数は全国で2,118頭でした。これは過去最少の数字ですが、ゼロには至っていません。殺処分される犬の多くは、野犬や高齢犬、病気を抱えた犬など、譲渡が難しいと判断されたケースが多いです。

保護犬を迎えるって難しいんじゃないですか?

確かに、保護犬は過去にトラウマを抱えている場合もありますが、ピースワンコ・ジャパンでは「人馴れトレーニング」を行い、譲渡後の生活にスムーズに馴染めるよう準備しています。また、譲渡後もサポートを受けられる制度があるので安心です。

ピースワンコ・ジャパンはどんな活動をしているんですか?

ピースワンコ・ジャパンは、殺処分対象となった犬を保護し、新しい家族に譲渡する活動を行っています。保護された犬たちは、健康管理やトレーニングを受けて、新しい生活に馴染む準備をします。広島県では殺処分機の稼働を9年以上ストップさせるの実績があり、それを全国にモデルを広げる取り組みを続けています。

保護犬を迎えるメリットは何ですか?

保護犬を迎えることで、命を救うだけでなく、深い絆を築くことができます。保護犬たちは、家族の愛情を受けて幸せな表情を見せるようになり、その姿は、迎えた人にとっても大きな喜びとなっているようです。

私たちにできることはありますか?

もちろんです!保護犬を家族に迎えることは一つの方法ですが、それ以外にも寄付やボランティア活動で支援することができます。また、保護犬の存在を周りに広めることも大切です。まずは、保護犬について知ることから始めてみてください。